「なにっ!?」
私が驚いた声を出すと大悟が近くに来た。

「なにも食べないまま薬飲んだらだめだろ。」

大悟はそう言うとさっとご飯を用意してくれた。

柔らかめに炊いたご飯と薄味のお味噌汁。

体調が治りかけの時に作ってくれた定番メニュー。

「懐かしいな。」小声で私がいうと大悟は「ゆっくり食べろよ」と頭をかるく撫でて上着を着始めた。

あ…帰っちゃうんだ。

寂しさを紛らわすように私は食べ始めた。