別れても好きなひと

「もうダメ。」
待合室のソファに横になると大悟は立ち上がり私の頭をあげてそこに座り膝枕してくれた。

なんだこれ。まるで…。

でも今はそんな余裕がなくて目を閉じる。

大悟はあったかい。

私は診察をして点滴をしてから自宅へ戻った。玄関まで支えてくれた大悟は「ゆっくり休めよ」といい残して帰っていった。

「ありがとう」そう言って見送りながら寂しさがこみあげた。完全に具合が悪いせいで弱っているんだ。