別れても好きなひと

「無理すんなっていっただろ。」

大悟…。

「病院いくぞ」

大悟は私を支えて車に乗せてくれた。座席を倒し大悟の上着を私にかける。携帯で近くの救急病院を調べて連れていってくれた。

全身がみしみしと痛くて頭が割れそう…。

病院へつくと大悟もついてきてくれた。
「寒い…痛い…」

問診票に文字を書くのも億劫に思っていると
「かせ。」大悟が代わりにかいてくれた。

大悟は私のこと、よく知っている。

生年月日もアレルギーも。嗜好品の有無も。