別れても好きなひと

大悟の車で私は自宅へ送ってもらった。大悟は冷えきっている私の体を温めるためにあたたかい飲み物を買って、車の暖房を強めてくれた。

「まさか、この前俺が髪をカットしてからずっとやってた?」

「まさか。」

ばれないように言ったつもりが

「やっぱりな。」

大悟には簡単にばれてしまう。