別れても好きなひと

片付けて帰宅しようとするとスタッフルームに大悟がいた。

「お疲れ様です。」
「お疲れ」

他に声をかけようか悩んでやっぱり帰ろうとすると

「俺、なにしたいんだろうな。」

大悟の言葉に振り返ると、あきらかに弱っている力なく笑う彼の姿に私は心をわしづかみにされた。