思わず目を閉じた私が目を開けると…。

大悟が私の体を自分の体の方に力一杯引き寄せてくれてくれたおかげで転ばずにすんだ。

「ばか!なにやってんだ!」
大悟が本気で怒ってる。

「ごめん」
「ごめんじゃないだろ!」

そんなやりとりをする私たちの方へ私が呼び止めた人が近づく。

大悟はとっさにその人と私の間に立つ。



その人は私の父の…恋人だった人。