でもいろいろなことを思い出して苦しくなりそうで手をつけられずにいた。

大悟はそんな私の気持ちを知ってか知らずか、急かそうともせず、掃除を手伝ってくれていた。


赤ちゃんが生まれる前に、私は実家をちゃんと片付けようと決めた。


「大悟。時間がたつって少し寂しいね。」
そんな私の言葉に大悟はなにも言わず私の手を握った。

ちゃんと向き合わなきゃ…。