「ちょっと失礼します。」

私はお客さんにそう伝えると急ぎ足で裏へ向かう。

気持ち悪い!

あ~気持ち悪い!

取り敢えず床にしゃがみこむ。

あのお客さんの香水…本当に無理。。。

「莉子。大丈夫か?」

うずくまる私の背中を大悟がさする。

「辞めて。吐くから。」
「ごめん。」
慌てて大悟は手を離した。