ソファに隣同士で座り私は大悟にあるものを渡す。

大悟はそれを見て私の顔を驚いたように見た。

「どういうことだよ。」

声が低くなる。

「お願い。依子さんとパリに行って。」

「……。」

「美容師としてこんなチャンスは二度とない。」

「なんでだよ。」

「お願い。」