私は体の向きを変えて大悟を見た。
「ありがとう。」
「うん。」
「寝癖がやばい。ふふっ。」
久しぶりに笑えた気がした。大悟も眩しいくらいに笑う。

またひとつ、大悟と一緒だから乗り越えられた気がした。




大悟はお通夜でも告別式でも接待から準備や片付けまでずっと一緒にいてくれた。