「大丈夫ですか?」

まぶしくて目を開けると制服姿の中年の男性が目に入った。少しずつ意識がはっきりとしてくる。

駅で電車に乗ろうとしていたんだった。。。

おそらく駅のホームで倒れた私はどこかに運ばれたらしい。

起き上がろうとすると制服の男性に止められた。

「頭を打ったかもしれないから救急車呼びましたから。横になっていてください。」

「すみません。。。」
横になり目を閉じると扉が開く音がした。慌てたように開いた扉の音と同時に「杉崎莉子の知人です」と入ってきたのは大悟だった。