別れても好きなひと

同性の私でも抱き締めたくなる。せつなく肩を震わせて泣く渚の姿に自分も涙が滲む。

「もしも私が店長と両想いになれたらいっぱい幸せにします。毎日100回は笑ってもらえるように腹躍りでもなんでもします。」

かわいらしくて健気な渚の気持ち。まっすぐな気持ち。

「なのに、やっぱり先輩には叶いません。」

「?」

「いつも店長の視線の先には先輩がいるんです。」

「……」

「海でも真っ先に先輩の異変に気づいて…あんなに必死な店長、初めて見ました。怖いくらい焦ってました。店長。」

だめだ…。涙が堪えきれない。