別れても好きなひと

私たちは夕方になりロッジに戻った。帰り道私は大悟の運転するワゴン車の助手席でぐっすりと眠ってしまった。

心地よい揺れに目を覚ますと大悟にお姫様抱っこされていた。

「ごめん!」私が慌てて降りようとすると大悟は「じっとしてろ」と笑った。

「ありがとう。」

「おう。」

大悟は私を布団に寝かせると枕元にスポーツドリンクを置いて部屋を出た。