ふたりで買い物へ行った時。大悟がベビー用品のコーナーに釘付けになって、赤ちゃんのファーストシューズを買った。どうしてもこれがいいと大悟が選んだファーストシューズは今も大切に私の部屋にある。

制限をかけないとあれもこれも欲しくなるかもしれないと、赤ちゃんの性別がわかるまでは我慢しようと決めた。

赤ちゃんの話をするときの大悟の顔は私が大好きな顔だった。

私の不安や心配も全部吹き飛ぶような大きな幸せが全部そこにあった。