あの日からすべてが変わった。

母はよけいにうつ病の症状が悪化して薬で眠っているのか起きているのかわからない状態になった。
父は母を施設にいれ、長年の介護から解放されたからか別の女の人と同居をはじめた。

私は失った命の悲しみと罪悪感でいっぱいだった。それでも自分の母親を見捨てることはできない。からっぽの心のままただ現実に向き合っていた。