「まあ、聖那はこれからも俺と一緒だから」
「え!?」
「なんか文句でもあんの?」
「え、いや……」
文句はないけど、わたしなんかと一緒にいるメリットなんてあるのかな。
「文句あっても受けつけねぇけど」
そう言って、少しいたずらに笑った廉。
な、なにそれ……!?
だったら最初から言わないでよ。
「し、仕方ないからわたしも一緒にいてあげる」
こんな可愛くない言い方になってしまう自分が嫌になる。
こんなんだから……みんなに置いていかれるんだ。
わたし一人だけ前に進めなくて過去に縛られて、未来へと踏み出すのが怖くて逃げている。
「ふは……っ。廉がそんなふうに女に言われてんの初めて聞いた。まって、めちゃくちゃおもしれぇじゃん」
「てめぇ、笑うなよ。ほら、邪魔だ。出ていけ」
そういって廉は、お腹をかかえて笑っている三島さんを部屋から追い出した。



