「こ、ここ?」
「そ」
そう言って手を引いてどんどん歩いて倉庫の中へと入り、そこには男の子がちらほらいて廉のことをみるとサッと頭を下げた。
「総長!今日もかっこいいです!」
「学校お疲れ様です!」
様々な声が聞こえてくる。
それに対して廉は立ち止まって男の子たちの方をみると、微笑んだ。
「ありがとな。今日もゆっくりしてけよ」
それだけいうと、彼らは心底嬉しそうに笑って「はい!」と言った。きっと、廉のことを相当慕っているんだろう。
ていうか……廉って何者?
総長ってどういうこと?
「ねえ」
「ん?」
「総長ってなに?」
「暴走族の頭」
「へえ……ってえ?!」
サラッと言ってるけど、言ってる内容はかなり衝撃的なものだからね!?
暴走族の頭……!?
それってめちゃくちゃ最強じゃん!
強いひとじゃないとなれないんだよね?



