翌日の放課後。

今日一日わたしは昨夜の廉の言葉せいで、授業なんてまともに聞いていない。

“また明日”

廉はそう言っていたけど、どういうつもりなんだろう。

今日もあの場所へ行ったら廉がいるのかな?
そんなこと……あるわけないよね。


「花咲さん、悪いけど今日どうしても外せない用事があって日直一人でやってくれない?ごめんね!」


そう言いながら、教室から出ていく女の子。

やってくれない?なんて言いながら出ていくんだからわたしに拒否権なんて最初からないようなもんじゃん。

しかも、外せない用事なんて言わずに正直に男の子と遊ぶから、でいいじゃん。

それに毎回毎回サボるくらいならもう何も言わなくていいよ。

どうせ来ないことくらい分かってるから。

そんなことを思いながら、机に日誌を置いて、ページを開く。