吐き気がするほどだ

人じゃない、蛇と同じ。一度絡み付いたら執念深く
離さない。
肉に食い込むくらい。骨が軋むくらいに縛り上げる

「あんた、いい加減にしろよ!」
「なんとでもいうがいいさ。強気の口も今だけだ」
「なに、言って、、、!!」

「有村!逃げろ!」

え?なに?
突然怒鳴るように、声を張り上げた青柳

訳がわからなくて、しがみつくと突き飛ばされる

「え?」

だめ、やめて!

「やめてーっ!!!」

ードスッー

鈍い音と全身を駆け巡るような痺れる痛み

意識が遠のくなか、青柳が後ろから抱き止めてくれた