私は中学3年生の宮沢華蓮。私は小さい頃から体が弱く病気がちでよく入退院を繰り返していて、ほとんど学校へ行くことが出来なかった。
そんなある日、医師から一時退院を告げられ、久しぶりに学校へ行くことになった華蓮。学校へ行くとクラスはほとんどグループが出来ていて馴染むことができなかった。
それからしばらくは学校へ行っていたのだがまた体調が悪くなりまた入院することになった。時期はもう2月下旬で、もう少しで卒業式を迎える時期でもあった。しかし、医師からは卒業式の日に一時退院を許可を出してもらえなかった。
その理由は、今しっかり治療に専念すれば高校は普通に通えるかもしれないと言うことと、若いうちに少しでも病状を落ち着かせておいた方がいいと言う理由だった。そして卒業式当日、花蓮の通っていた中学校では、予定通り卒業式が行われた。その頃華蓮は、病室のベッドの上でただ時間が過ぎるのを待っていた。そして、華蓮の通っていた中学校の卒業式が終わってしばらくして、華蓮が入院している病院に、華蓮と同じ卒業生と華蓮の担任の先生が訪れて、華蓮の病室を受付で聞くと、華蓮の病室へとやってきた。そしていきなりクラスメイトが、「華蓮ちゃん、卒業おめでとう、一緒に卒業式出来なかったから病院まで来ちゃった」と言った。そして1人の生徒が「ほら先生早くあれを華蓮ちゃんに渡してください」と言い先生は「そうだね」と言って先生は私に、卒業証書を渡してくれた。その時、私は我慢することが出来ずに思わず泣いてしまった。その後にクラスメイトから聞いた話によると、私が一時退院で、学校へ行った時にクラスメイトで決めていたらしい。「もしかしたら華蓮ちゃんは一緒に卒業式出れないかもしれないからせめてサプライズで華蓮ちゃんの入院してる病院へ行って卒業証書を渡したい」ということを話していて、先生に相談したら先生が許可をくれたらしく、私の病院へ来てくれたらしい。私は、高校生になった今も、中学校の卒業式にクラスメイトや先生が病室へ来て私のために卒業式をしてくれたことを私は今でも忘れずに思い出になっている。きっとこれからもあの日の事を忘れずに大切な思い出として心に残り続けると高校生になって私は思った。


END