「はぁ。家だ。」
「沙那、辛くなったら言うのよ?」
「わかったよ、おかぁさん、お父さん」
「じゃあ学校行ってくるね」

「今日は皆さんに言わないといけないことがあります。沙那さんは病気にかかっちゃいました。沙那さんからみんなに言いたいことがあります」

「みんな、同じクラスになってくれてありがとう。幸せだったよ。私と仲良く話してくれて、遊んでくれて最高のクラスメイトだった。私は骨肉腫という病気です。いつ倒れるかわかんないし、いつ死ぬかわかりません。けれど2ヶ月はもたないということは決まってしまっています。残りの人生楽しんで生きていたいです。どうか、こんな私だけど残り数ヶ月仲良くしてくれると嬉しいです」

みんな泣いていた。あぁ。神様はなんて意地悪なんだろ。
なんて残酷な人生だろう。
~みんなありがと~