私の幸せ

「うん、分かった、ありがとう、おかぁさん」
「いいのよ」

そして、やっと冬休みが終わった
「翔太!なんで言ってくれなかったのよ!」
「さ、な?」
「ごめんね、気づいてあげられなくて、ごめんね」
「あぁー、沙那のおばさん言っちまったのか。」
「聞いたの。勝手に聞いたの」
「お前が謝ることじゃねーよ」
「私、翔太が辛いのに嫌なこと沢山言っちゃったの」
「俺がお前に言わなかったのが悪いだけだから」
「しょう、た。ぐすん」
「泣くなって。」
「私に話して?辛いこと全部」
「あぁ。」
翔太は話してくれた。全部。翔太のおかぁさんは翔太が小さい頃から病気だったこと。もう残りの日にちが少なかったこと。お父さんまで仕事しなくなっちゃったこと。