「苺のうそつき。」

口を尖らせて、わざとらしくいじける航くんが可愛い

こんなときの顔は急に幼さが垣間見える

「嘘、じゃないよ?」
「苺は嘘つくとおしゃべりになるから分かる」
「え?航、、、くん?」

幼馴染みには勝てない

そんなの序の口だと、言いたそうに眉を寄せた

「本当はどうしたの?」
「、、、、」

返す言葉が見つからない

「苺、俺達、幼馴染みだろ?何でも話せよ」
「う、うん、そうだね、、、」

私が失恋した日。

そして、航くんはいつも通り、デザートに私の唇を
味わった





ーfinー