「…‥それがどうしたんですか?」
私は拍子抜けした。
だけどお婆さんが放った言葉ですぐに理解した。
「あなたのお母さんの旧姓も神代よね?」
「、え」
お婆さんは続けた
「今あなたが理解した通り、
あなたのお母さんは私の娘です。
あなたのお母さんは元神代財閥の令嬢なの。
だけど、あなたのお母さんはあなたのお父さんと駆け落ちをしたの。
だから今まで疎遠だったけど、この前連絡がきて、あなたのお父さんが亡くなったと言うことを知った。
そしてあなたのお母さんはあなたを引き取って欲しいと言った。
私は母親だから、やっぱりあの子の言うことを聞いてしまった。
だから、あなたはもうここの家にいるしか無いの。」
「わかった?」

