「まず、ここがこれからあなたが過ごす部屋よ。あとこのスーツの男は今日からあなたの専属執事だから。」
そう言われて、私はなんだか悪い予感がした。
急に不安になって、声を荒げて言った。
「意味がわかりません!なにを言ってるんですか!?私は母と二人暮らしなんです!家もちゃんとありますし!」
するとお婆さんは静かに言った。
「あなたのお母さんはね、あなたを捨てたの。」
それを聞いて、私は戸惑いながら言った。
「な、に言ってるんですか?そんなわけないじゃ無いですか!昨日まで普通に生活してたんですよ!?」
だけどお婆さんはとても落ち着いて、静かに続ける。
「前から決まってたのよ。あなたのお母さんから相談してきたのよ?もう子育ては疲れたって、もうゆっくり過ごしたいって。」
「うそ、、だ、大体!どうして母があなたと知り合いなんですか?共通点なんて!無いはずです!」
私がそういうと、
お婆さんは何かを決心したように口を開いた。
「私は神代財閥の令嬢なの。」

