自分の割り当てのおでんを食べて、シャワーを浴びて、テレビを観る。
ソファーの上でリラックスをしていても、秋人が自分の部屋から出てくる気配はまるで無い。
時刻は深夜を示している。
もうそろそろ寝なければ明日に響いてしまう。
そう思うと千歩は仕方なくソファーから起き上がった。
「秋君のバーカ……」
千歩は寝室に入る前に秋人の書斎に向けて渾身のアッカンべーをする。
小声の悪口を添えて。
せっかくのプライベートタイムだったのに恋人を一人ぼっちで過ごさせたのだからこれぐらいやったって罰は当たらないはずだ。
本当ならおでんの餅巾着の中に練りからしをいっぱい詰めこんでやりたいところなのに、それを未遂で済ませてやっているんだからありがたいと思って欲しい。



