それと同時にこうも思った。 思ったと言うか、気付いた瞬間わたしは叫んでいた。しかしながら唸る風に呑まれて全ては無に帰していたのだけれど。 「ヒト科あああああああ!!!たすっ、助け───「呼んだ?」 こういうときに登場してしまうのがこの男である。