上を見上げると真っ青な空がそこには広がっていた

それは真麻の心を表しているようで俺は深く深呼吸をした


斗真「スーーーハーーー…

っお前ら!!!

これで負けたら病室で真麻が泣くぞ!!!

自分のせいだって…またあいつを苦しめることになる。



それが嫌だったら絶対に勝って全国行きを決めてあいつを笑顔にさせるぞ!!!!」



俺は自分にもう一度誓うように、選手を奮い立たせる様に監督同様グランドで叫んだ


そして鳴り響く再スタートのホイッスルの音




西高はようやくエンジンがかかってきていた

皆が皆真麻の為に今まで以上に動いていた


玲於もいつもより増してキレが凄い


そんな俺達を見て監督は

『やっとか』

と言いたそうな顔を浮かべいつもの様にどっしりとベンチに腰を下ろした


相手は短時間で急変した西高を見て戸惑っていた