あの日の約束

気が付けば私の顔は濡れていた

あぁ。私また泣いちゃったんだ…
もう、自分の弱さがいい加減嫌になるよ。


真麻「…」

斗真「お前だって心から別れたいって思ってないんだろ?

だったらこれでいいじゃないか…俺はお前の傍にいたいんだよ」

それは私だってそうだよ…でもね…これだけは譲れないんだ


真麻「今ここで…私と別れなかったら私が死んだ後あなたは私とどうやって別れるの?

どうやって…どうやって他の誰かと幸せになってくれるの…

あなたには幸せになって欲しいの…

私の事は忘れてあなたには生きて欲しいの…」

斗真「嫌だよ…俺は…」

真麻「お願い…斗真…」

斗真「嫌だ…嫌だ……」

斗真はそう繰り返すばかり…



斗真「お前は俺の事なんて考えなくていいんだよ…
お前はお前の事だけを考えろ…俺の為に自分を犠牲にすんな…」


斗真の言葉が私の胸に刺さった