イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛

オートロックのドアは閉めた途端に鍵が掛かり、カチャンという虚しい音を聞いた後、彼の足音が響きだす。


(…何だろ。この変な気持ち……)


こんな時間に男性を部屋に入れて、何もしないで帰したことが虚しいのかな。
それとも、彼が熱心に私のことを思ってくれる全てが、治療の一環だと分かってるから寂しいのか。


(そんなの……)


答えは多分ハッキリしてると思いつつも、何も考えないようにして部屋の中に戻る。

ラグの上には彼が居た痕跡もないのにペタンとそこに座り、思いきり深く溜息を吐いた……。