イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛

ボーリングに誘われたり、バッティングセンターも全て同じ意味合いなんだと思うと気分まで沈んできて、ずぅんと深く落ち込みそうになった。


「望月さん?」


無言でいる私を下から覗き込もうとする今泉君。
でも、同情なんてされたくない私は無理やり顔を上げ、笑顔を作り、「ありがとう」とお礼を言った。


「アドバイス参考にしてみる。いい話聞かせてくれてありがとう」


言ってる側からきゅうっと胃の辺りが狭まる。
何だか泣きそうな気分になってしまいそうで、「もう帰って」とお願いした。


「明日もまた早いから」


ラグの上から立ち上がり、お構いもしなくてごめんね、と謝る。彼は、そんなの別にいい…と返事して立ち上がると、私の横をすり抜けて玄関口へと向いて歩き出した。

その背中を見つめながら、あまり追いたくない気持ちがした。
だけど、挨拶しないで帰らせるのはダメだ…と思い、ノロノロと動いて玄関先まで赴いた。



「おやすみ」

「ありがとう。おやすみなさい」


今泉君は一瞬きゅっと唇を噛む。
だけど私は彼に隙を見せないように微笑みを絶やさず、気をつけて…と言うとドアを閉めた。