スカートを穿いたのがそんなに良かったんだろうか。
そりゃさっきまでの通勤用スタイルに比べたら、今は遥かに女子っぽい感じにはなってると思うけど。
(なんかちょっと、うーん…)
自分を認めてるんだか否定されてるんだか…と思い、かなり複雑な心境に陥る。
だけど、彼を振り返るついでに私を見る周りの目が優しくて、それはやっぱりこの服装のお陰なのかな…と思うと悪い気もせず、この際、デートを思いきり楽しんでみるか…と気軽に構え、握られた手も離さず、そのまま夕方まで過ごした。
私達は夕食に和食を選んで店に入った。
それは私の胃の調子を考慮した今泉君が此処がいいだろう…と決め、此処ならいろんな定食があるから…というのが理由だったんだけど。
「俺、牛タン定食にしよう」
メニューを見るなり即決する今泉君。
あんたには遠慮とか食べ難さとか無いんかい、と言いたくなって顔を引きつらせる私の向かい側で、彼は視線を上げ、望月さんは?と訊いてくる。
(私も牛タン定食食べたい!)
無駄な抵抗と思うから心の中だけで叫ぶ。
そりゃさっきまでの通勤用スタイルに比べたら、今は遥かに女子っぽい感じにはなってると思うけど。
(なんかちょっと、うーん…)
自分を認めてるんだか否定されてるんだか…と思い、かなり複雑な心境に陥る。
だけど、彼を振り返るついでに私を見る周りの目が優しくて、それはやっぱりこの服装のお陰なのかな…と思うと悪い気もせず、この際、デートを思いきり楽しんでみるか…と気軽に構え、握られた手も離さず、そのまま夕方まで過ごした。
私達は夕食に和食を選んで店に入った。
それは私の胃の調子を考慮した今泉君が此処がいいだろう…と決め、此処ならいろんな定食があるから…というのが理由だったんだけど。
「俺、牛タン定食にしよう」
メニューを見るなり即決する今泉君。
あんたには遠慮とか食べ難さとか無いんかい、と言いたくなって顔を引きつらせる私の向かい側で、彼は視線を上げ、望月さんは?と訊いてくる。
(私も牛タン定食食べたい!)
無駄な抵抗と思うから心の中だけで叫ぶ。

