イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛

それは気まずいなぁ…と思いながら、彼の叔父さんが旅行から帰ってきてればいいけど…と考える。だけど、旅行は一ヶ月だと言ってたし、二週間先はまだ旅行中だろうしな。


あーあ…と考えながら、あのキスのことを思い出す。
あれを思うとどうにも気まずい。
あんな事さえなければまた気軽に会えた筈なのに、あれがあったお陰で、どうにも足が運び難い……。


弱ったな、と悩みながら、今夜も湯豆腐にしておくか…と決め、学校帰りにスーパーへ寄った。


校区内にある二十四時間営業のスーパーは、時々帰りが遅くなった時に利用して、割引になった惣菜なんかを買って帰るようにしていた。


(……でも今は、唐揚げとかも食べれないし、とんかつに至っては論外だし)


お豆腐の他にまるで精進料理かと思うような煮物を手にして、隣に並ぶ揚げ物コーナーを見つめる。
ジュルル…と唾液が溢れてくるのを感じながら目の保養を楽しみ、諦めた感満載でカゴの中に煮物を入れた。


ププッと笑い声が聞こえたのは、煮物のパックに目線を注いでた時だ。
マズい、知り合いでもいたの!?と焦り顔を上げてみると、そこにはあのドクターがいて__。