ちらっと彼に目線を向けつつ、何もしてこないよね…と窺う。
相手は同級生だけど紳士だよね…と思い、変に胸をドキドキさせながら押し黙った。
(……私、自意識過剰だ……)
彼が自分に何かしてくる筈ないじゃん、と思い直し、そうだそうだ…と妙に納得してしまう。
だって、私と彼はただの同級生で、今は患者と医者の立場にあって病院内にいるんだから。
その病院の中で何かあったら問題でしょう…と無理矢理納得して目を閉じようとした。
痛み止めの点滴には睡眠作用もあるみたいで、意識がまた少しぼうっとしてくる……。
「…そうやって簡単に目を閉じると、何されても知らないよ」
ボソッと呟かれてパチッと開眼。
え…と声を発して今泉君を見ると、すぐ近いところに顔があった。
「男の目の前で瞼を瞑るのは厳禁」
そう言うと何故か顔が近づいてくる。
今泉君?と声を出そうとした私の唇の上に彼の息が触れ、唇がそっ…と重なってきた。
(えっ!?)
ドクンと胸が鳴って停止した様な気がした。
(これは…夢?それとも……)
呆然としたまま目を見開いて考えた。
今泉君の顔が離れていくまでの間が、凄く長い時間のように感じた………。
相手は同級生だけど紳士だよね…と思い、変に胸をドキドキさせながら押し黙った。
(……私、自意識過剰だ……)
彼が自分に何かしてくる筈ないじゃん、と思い直し、そうだそうだ…と妙に納得してしまう。
だって、私と彼はただの同級生で、今は患者と医者の立場にあって病院内にいるんだから。
その病院の中で何かあったら問題でしょう…と無理矢理納得して目を閉じようとした。
痛み止めの点滴には睡眠作用もあるみたいで、意識がまた少しぼうっとしてくる……。
「…そうやって簡単に目を閉じると、何されても知らないよ」
ボソッと呟かれてパチッと開眼。
え…と声を発して今泉君を見ると、すぐ近いところに顔があった。
「男の目の前で瞼を瞑るのは厳禁」
そう言うと何故か顔が近づいてくる。
今泉君?と声を出そうとした私の唇の上に彼の息が触れ、唇がそっ…と重なってきた。
(えっ!?)
ドクンと胸が鳴って停止した様な気がした。
(これは…夢?それとも……)
呆然としたまま目を見開いて考えた。
今泉君の顔が離れていくまでの間が、凄く長い時間のように感じた………。

