「リアルな今泉君と…恋に落ちても大丈夫？」


何故か問いかける様に訊いていた。
彼は一瞬黙って髪の毛に触れ、優しく微笑んで、ああ…と頷く。


「大丈夫だから、もう勝手にイメージするなよ。これからは嫌という程、リアルな俺を教えてやる」


一切隠し事はしない、と言う彼にまた涙が溢れた。
笑って仕事へ見送ろうと思ってたのに、それが出来なくなって弱った＿＿。