イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛

チクチク痛むと言うか、鈍い痛みを感じる。

これは間違いなくストレス性の胃炎だなぁ…と自己判断し、今泉君には悟られないように…と、必死でお腹を気にしながら微笑みを浮かべた。


「それが原因じゃないのか?」

「へ?」

「仕事が原因で、胃炎を起こしてるんじゃないのか?」


多分間違いないだろう…と言い切る彼は、コーヒーのカップを皿に置き……。


「それじゃ気を長く持てと言っても無理な話だよな。仕事は多過ぎだし、家に帰ってもやらなきゃいけないんじゃな」


気の毒に…と労われてしまい、いや…と謙遜するのも変な話なんだけど。


「きょ…教師もそりゃ大変だけど、ドクターだって大変な仕事で忙しいんでしょ。開業医は特に患者が来ないと成り立たないし、経営不振で潰れてしまうってこともあるだろうしさ」


まあ今泉君の所は平気だろうけど…と思いながら話を返すと、彼は、あそこの病院は自分が経営者じゃないから大丈夫なんだ…と言いだす。


「えっ?どういうこと?」