イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛

「……俺が中学の頃、ずっと葵のことが好きで片思いしてるって、環が気づいてたからなんだ。…あいつ、酒飲みながらゲラゲラ笑ってた。『どうしてそんな噂立ったんだろうねぇ〜』って。『私と洸大が付き合うなんて、絶対に無いのにねぇ〜』って」


それについては同感だと言い放つ彼は、目を丸くしてる私に更に近づいてくる。


「俺と環が付き合うことなんて過去も現在も未来も絶対にないし、それに過去だけじゃなくて、俺は今、葵以外の女は目に入らない状態なんだ」


ぎゅっと指を絡めるように左手を握りしめ、ドクン…と心臓が鳴り響く。


「俺は……葵が好きだ」


真剣な表情で囁き、唇を寄せようとしてくる今泉君。
だけど私は慌てて顔を背け、彼の言葉を現実としては受け止め難くて……。


「葵…?」


驚いた彼が顔を離し、間近に見える彼を見つめ直してから私は唇を開いた。


「冗談?」


ずっと遠目に見てきた彼が、自分を好きだというのは直ぐには信じられない。

嫉妬したと言われて、あんな食われそうなキスもされたけど、その裏でこんな気持ちがあったなんて、想像するのも烏滸がましいような気がしてくる。