イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛

あいつがどんな性格かも知ってるし、どんな相手と付き合ってきたかも大体知ってる。でもな、それって環が面倒な女で、男にフラれる度に俺を呼び出して、飲み潰れるまで散々グチってたからなんだよ。俺だったら安心だろ。親戚だし家は近いし、絶対に手なんて出される心配もないから」


そもそも俺、環を女として意識したことなんて一度もない!と断言する彼は、ずいっと私に近付き、手を伸ばして左手を握りしめた。


「俺が葵に付き合おうと言ったのは、治療が目的だと思ってたのか!?医者として、葵のストレスを減らしてやってるとでも思ってたのか!?」


問いただすように訊かれ、そういう口ぶりだったじゃん…とは言い出せず。


「俺の言い方にもマズいものがあったのかもしれないけど、それ、とんでもない間違いだから!」


キッパリ言い切ると、間を空けるように溜息を吐き出す。
小声で、ホント面倒くせー…と呟くのが聞こえ、何ぉー?と一瞬ムカつきも覚えたが……。


「一つだけ言っとく。今日、環が意味深に笑った理由はな」


顔を上げると目線を逸らし、彼が見てるその先には……