イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛

「私……ドンはきっと、私が知る以上に今泉君のことを知ってるんだろうと思った。今泉君自身もドンのことをきっと多く知ってる。何の接点もなくイメージしてばかりだった私とは違って、リアルにお互いを知り合ってる人の方が、きっと付き合ってても楽しいだろうなと思ったんだよ」


泣きながらベンチで出した答えがそれ。

私が知ってる彼はまだごく一部で、それ以上にドンはきっと多くの彼を知ってると思うと、悔しいけど、仕様がないのかな…と諦めるしかないと感じた。



「やってらんねぇ」


乱雑な言い方をした彼は、リゾットの中にスプーンを放り込み、あのなぁ…と言いながら私の方へと向き直る。


「俺が環のことを知ってるって?それで、環も俺のことを知ってる?それって当然だろ。俺達はハトコ同士で、幼い頃から何度も顔を見合わせてきた仲だから」


突然そう言うと、耳の後ろをガリガリと掻いた。


「親戚とかの集まりがある度に顔を合わせてたんだ。その上、小学校も中学校も同じとこ通って、職場も今は同じなんだから知ってて当たり前。