イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛

「少し寝た方がいいだろ。ベッドは?」

「え?」

「こんなラグの上じゃ体が冷える」


温めた方がいい、と最もなことを言うんだけど。


「ベッドはあの上」


ロフトを指差し、彼処まで行く?と少し困惑。彼も私が指差した方向を見つめ、唖然とした様な表情をしてた。


「まさか、あんな所で毎晩眠ってんのか?」

「そうよ。ここ狭いでしょ」


ワンルームってこんなもんよ、と教えると、彼はしみじみ部屋中を見回した。


「…仕様がない。じゃ取り敢えずは此処で横になって」


掛け布団だけでも下ろすと言う彼に、チェアの背凭れに膝掛けがある…と伝えたけど、全く無視され、さっさと梯子を上り掛け布団と枕を掴んで降りてくる。
それから頭元に枕を置き、サッと布団を掛けてくれた。


「薬効いてきたら眠くなる筈だから無理しなくて寝ていいぞ」


その間キッチン借りる、と言いだし、ジャンパーを脱いで立ち上がる。


「今泉君?」


どうするの?と声をかけるが、ニヤッと笑うだけで返事もしないで背を向けた。