イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛

家に帰った私は、そのまま自室に上がった。
床に座ると急に背中がゾワゾワしてきて、堪らなくなって両手で口を覆う。


(さっきのあのキス、どういう意味?)


ぎゅっと両手の指先を絡ませ、口腔内に残ってる今泉君の舌の動きを思い返す度に胸も体も熱くなる。身体の力もヘナヘナと抜けていきそうで、顔の温度が上がってきて仕方ない。


(歯痒いって何?どうしていきなりあんな……)


あんな激しいキスをしてくるようなイメージ、彼にはなかった。
これまでも思ってるイメージとは大分違ってたけど、更にイメージ違うんだけど。


(あのキスの後で言った言葉って……本気?)


ぼぉーっとしたまま耳の奥に届いた声を反芻した。
彼は私の唇から離れると耳朶を軽く噛み、「ごめん。嫉妬した」と囁いたんだ。


(しっと…って何?誰に嫉妬したって言うの?)


まさか…駿ちゃん?と頭の中で思い返すが、初対面のあの人に嫉妬する理由が私には謎過ぎる。


(……いやいや、それはないでしょ)


あのキスをする前、彼は私の職業が自分の思い描いてたのとは違うと知って驚いた…と言ってた。