独占欲強めな同期の極甘な求愛


「あの、」
「ん? なに? 早くしないと閉まっちゃうよ」

屈託のない笑みを向け、三井さんが行こう行こうと言う。そんな張り切る顔を見ていると、なんて言っていいかわからず思わず押し黙る。

だいたいどんな心境の変化なのだろう。私を社食に誘うだなんて。手のひらを返したような態度に戸惑ってしまう。

「白鳥さん? 行かないの?」

どうしよう。断らなきゃ。だけどなんて? それとも、会社の先輩と社食に行くくらいきっと普通のことだし、もしかしてOKするべきなのか。二人=やましいと思っている自分がいちばんやましいのでは。

「ほら、なにしてんの。早く」
「えっ、あっ!」

あーだこうだ考えているうちに、三井さんをは痺れを切らし、私の腕を掴んでスタスタと社食へと連れ出した。あー結局また三井さんのペースに乗せられてるー!