独占欲強めな同期の極甘な求愛


「三井さんはこんな時間まで何していたんですか?」

気を取り直し、さっきまでの疑問を率直に問う。

「あーちょっと昼寝。誰かさんのせいで寝不足で」

言いながらわざとらしく欠伸をする三井さん。そう言われると反論の余地が見つからない。仕事をさぼって昼寝なんて言語道断だけど、今日の私には責める権利がないんだから。

「それはすみませんでした。私のせいですよね……」
「嘘嘘、冗談だって。そんな深刻そうな顔しないで。何気に楽しかったし。あ、ねぇ、お昼食べた? 俺まだでさ。社食付き合ってよ」
「えっ?!」
「ん? なに? 俺と飯行くのが嬉しくて飛び上がっちゃいそう?」

どこまでが冗談で、どこまでが本気なのかわからない三井さん節で私をおちょくるように言う。本当に自由な人だ。

だけど二人で社食なんて行ったら、臣に見られてしまうかもしれない。変な噂をたてられても嫌だ。ここははっきり断らねば。