信じられない。 こんなに近くに西野が居る事さえ。 それも、今まで隠すようにその顔を覆っていた前髪はぶつかった衝撃からか完全にはだけていてその役割を果たしていない。 誰かにこんなに見惚れた事はないと思った。 きっと顔も綺麗なんだろうなとは思っていたけれど…ここまでだなんて。 でも俺この顔、何処かで…? 「……っ」 やがて西野がハッとしたような表情になり、露わになっていた左目を前髪を瞬時に直して隠し顔を背けた。