隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー


今年一のホラー最高傑作って話題のやつだよな、という石川部長の言葉に思わず目を剥く。

(今年一のホラー最高傑作!?)

恐る恐る手に握ったチケットを見返すが、黒字に白い文字で題名が書いてあるだけのデザインのそれは、ホラー映画のチケットにしてはシンプルというな小綺麗すぎやしないか。

…全く気がつかなかった。

「気になってたんだよな、この映画。
いいよ、一緒に行こうか」

「はい、ありがとうございます」

「まぁ、西野ってこういうの怖がってそうなイメージだったから少し意外だったけど」

「え?あ、あはは、まさか、全然平気です…
はは…」











ホラーものや怖い話が大の苦手だった…というのは、あくまでも過去の話だ。
 
というかそういった類のものには昔から苦手意識があり、私は生涯でお化け屋敷に入った事もなければホラー映画を見たこともない。怖い話や心霊現象の特集番組だって、最後に見たのは小学校低学年の頃。

そうやって今まで徹底的に避けてきたのだ。

まぁでも私ももう大人になっているわけだし。非科学的な存在に怯えていた子供の頃とはもう違う。