「でも結構似合うな」 そう言って湊人が車のレバーをいくらか動かして車を発進させる。 AT車ではなくMT車だ。スポーツカータイプなのだろうか。 車には全く詳しくないからよく分からないが、良さそうな車だという事だけはわかる。 「ん、そんなに車のギア気になる?」 「…えっ?」 車が走り出して数分後、そう言われてハッとする。 無意識に湊人がギアを変える手元をガン見してしまっていた。