私が立ち上がると石川部長も立ち上がり、
石川部長は駐車場まで付き添ってくれた。

申し訳ないから、駐車場まで送ってくれなくてもよい。
そう口に出さずに、石川部長に甘えた自分がひどく情けない。



「じゃあ、気をつけて帰れよ」

「はい。すみません、あの、今日は沢山ご迷惑をおかけして…」

今日に始まった事ではない、石川部長にかけた多大なる迷惑の数々。
無意識に、頭は謝るように俯くように深く下がっていた。

本当に石川部長にこの間から迷惑をかけて…

迷惑をかけて…



……ん?




「あぁっ」

「ん、どうした?」