隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー


そして今私は口を塞がれていない。
…という事はこの男には私が叫んでも人が来る心配は無いという事か。

そもそも叫びたくても声なんて出ない。
まるで声の出し方を忘れたように。


──怖い。



「脚を閉じてちゃ何も出来ないからね」


そう耳元で囁かれ、脚を縛られていたロープを解かれた。
縛りを解かれたからと言って、馬乗りになられた状態で脚が自由になる筈も無かった。

怖くて怖くて身体中が痙攣するように震えながら、それでも精一杯男の体の下で暴れた。



「いいねぇ、抵抗されるとゾクゾクするよ」

「……っ」



気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い怖い。

抵抗されるとゾクゾクする、というのは本当らしく、私が抵抗すればするほど男の顔は醜く緩んでいった。