死後の光


「あのさ!!」

 ふいに翔が口を開いた。
 ほんの少しだけビックリして
「はい?」 と返事を返した。

「俺・・・ 」

静かな美術室に響く
翔先輩の声。
 今ここにはずっと憧れている 涼平先輩もいる・・。

「俺・・・

 あかりちゃんのことが好きなんだ!!!」

 返事を返す前に
美術室の入り口に桜が立っている姿が見えてしまった。

 桜と目があった瞬間桜は小走りに走り出した。

「まっ まって!!」

翔は「ミライと別れたのもそういう理由だから!
 どういう返事でも憎んだりしないからな!!
・・・ 返事まってるからっ!」

 そういうと 翔は、走って教室から飛び出した。

 涼平が
「あいつ、不器用だけど・・ いい奴だから・・ ちゃんと 考えといてな」

 そういうと静に美術室をでた。

 一人残された美術室は寂しくて悲しい。

 美術室の外ではもう空がうすいオレンジになりはじめていた。