死後の光


 あぁ・・・ もう いっちゃうのか・・・。

 どうせ、私なんかじゃ 相手にされないよねぇ・・・

「ねぇ。何かいてンの?」

 涼平があかりの手元にあるスケッチブックを
のぞきこむ。

 急に体がほてってしまって
すぐに返事ができなかった。

 最近私の中ではまっている
 鉛筆だけで書く宝石達。
 光のあたり具合や 反射のしかた。屈折までを細かく写し取ることが
私のブームなのである・・

「あっ! あまり絵は上手くないんです!」

 涼平は、絵をじっと見つめて
「え?上手いじゃン??」
と笑って答えた。

 涼平先輩ってこんな笑いかたするんだぁ・・・。

「涼より 上手いよ!!? 涼のかいた靴とか
・・・まじ
 わらじ虫みたいだし!!」

「わ・・わらじ??」

「うっ うるせぇー!!」

 涼平は、顔を真っ赤にして 翔の頭にチョップをいれた。

「まじ うめぇな! 俺かいてよ!!」

絵を見つめながらさらりとそういう涼平。

「え? いいんですか??」

「おうっ! ・・・って 思ったけど毎日とかこれっかなぁ・・」

「それじゃあ、先輩を観察しときますよ!w」

「えっ!まって恥ずかしいからヤメとく!」
 涼平は 顔を赤くして
笑った。


「あかりちゃんって、彼氏いないの?」
 翔がスケッチブックをペラペラめくりながら
聞いてきた。

「あ・・・残念ながら・・・」

「え!? いるの!???」

「いえっ!違います!! いるわけないじゃないですか!!」

 二人はフーンと言って一瞬だけお互いに目を合わせて笑った。

「え!? なんでですか!?」

「ん?!いや?」
 翔の態度がさっきと違う感じがするが
私の気のせいだろうか。


 あ・・・

そういえば・・・
 どうして 未来と翔先輩わかれちゃったんだろう・・・。

・・ でも、今聞いちゃまずいかな・・・。